第12回活版トーク終了

ゲストに佐々木活字店の佐々木勝之さんを迎えての第12回活版トーク、終了しました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!私自身も勉強させていただくことが多いこのトークイベントですが、今回も興味深い回となったのではと思います。

活版印刷屋さんに活字を卸す活字屋さんの大事な仕事として昔からある「鋳込み替え」というお話が出ましたが、活版印刷で本を印刷することがほぼなくなった今では、その仕事も少なくなったということ。

商業的に一度終わってしまったものを、もう一度動かそうとすることがどれだけ大変なことなのか。活字を鋳造するための原材料手配の苦労に始まり、やりたいと頑張ってもどうにもならないリアルな話は本当の現場にいなければ話せない言葉だったと思います。

そんな活版印刷現場のど真ん中に立っているともいえる勝之さんが度々発していた「活版印刷ってなんなのかわからなくなっている」という本音の言葉もとても印象的でした。

回を重ねるごとに、どんどん専門的にマニアックになっているともいえるこのトークイベントですが、私の中では実は今回やっと佐々木活字さんまで辿り着けたという感じです。改めて、本日お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

そして、実は珍しく次回開催が<12月1日>と決まっております!詳細はまた後日お知らせいたしますが、活版トークにご興味のある方、ぼんやりとでも予定を空けておいてくださると幸いです。
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